「国宝」タグの記事一覧
そこに面白い歴史があれば、あまり観光地として有名でない場所へも訪ねて行きます。
記事の内容は史跡の歴史を中心に書いています。
【三井寺(園城寺)】数々の伝承に彩られた大寺院
歴史 当寺の起り 伝承では、壬申の乱で天武天皇との戦いに敗れ自害した大友皇子(弘文天皇)の息子である大友与多王が父の供養のために、天智天皇が持っていたとされる弥勒像を本尊として寺の建立を発願したとされています。 そして、寺伝によると朱鳥(しゅちょう)元年(686年)に、敵対していた天武天皇の勅願がなされ建立が許可されました。 また、園城寺(おん…
【石山寺】滋賀県が誇る日本最古の多宝塔を有する寺
歴史 当寺蔵所の「石山寺縁起絵巻」によりますと、良弁(ろうべん・りょうべん)が聖武天皇の勅願により天平19年(747年)に開基したと伝わります。 東大寺大仏建立との関係 なぜこの地に建立したのかは東大寺の大仏が関わっています。 当時、東大寺の大仏建立のために大量の黄金が必要でした。 そのため聖武天皇は良弁に命じて、吉野の金峰(峯)山(きんぷせん)に黄金を産し…
醍醐天皇と太閤秀吉に愛された醍醐寺の歴史を訪ねる。
歴史 醍醐寺は貞観(じょうがん)16年(874年)、弘法大師(こうぼうだいし)・空海の孫弟子にあたる理源大師(りげんだいし)・聖宝(しょうぼう)によって創建されました。 この地はもともと笠取山と呼ばれ、山岳信仰の対象とされていた場所でした。 伝承によると、聖宝がこの山を登った際に白髪老人の姿をした横尾明神に出会い、湧き水の出る当山を譲り受けまし…
【般若寺】驚きの高さを誇る「十三重石宝塔」を有する寺
歴史 飛鳥時代の舒明元年(629年)に高句麗の僧 慧灌(えかん)法師が「般若台」と呼ばれる精舎を創建しました。 奈良時代に入りますと、天平7年(735年)聖武天皇が卒塔婆(そとうば・そとば)などの伽藍(がらん)を建立し、平城京の鬼門鎮護(きもんちんご)のために紺紙金泥(こんしこんでい)の「大般若経」六百巻を地中に納めたと言われています。 そして、この経題(き…
【新薬師寺】日本屈指の国宝 十二神将立像を拝観
歴史 建立の正確な年代はわかりませんが、天平19年(747年)に光明皇后が、夫の聖武天皇の眼病平癒祈願のため創立したと伝わっています。 新薬師寺の「新」は「あたらしい」ではなく、「あらたかな」薬師寺という意味があるそうです。創建当時は「香山薬師寺(香薬寺(こうやくじ))」と呼ばれており、東大寺と並んで南都十大寺の一つに数えられ、四町(約440m)四方の境内に…